海幸と山幸~岡山県の温泉と城をめぐる~

・温泉(あわくら温泉)

あわくら温泉は、ラジウム温泉です。温泉の始まりとなったのは、負傷した狸です。ドイツでは大天使、大は発端の、という意味がありますから、あわくら温泉の場合は狸が発端の天使、大天使です。

村人は不思議に思い負傷した狸を追いかけるとそこに原始の状態のあわくら温泉が湧いていたのでした。

ラジウム温泉の効能はさまざまあります。科学的に根拠がないものもありますから、民間療法と同じカテゴリーに入るお話かもしれませんが、ヨーロッパではホメオパティと呼ばれる民間療法を医師がサッカーワールドカップ中、またはその直前に負傷した選手の治癒期間を大幅に短縮した、という話もあります。基本的には科学的な根拠がないものはそれなりのスタンスを取るにしても、温泉の効用は日本中至るところで信じられており、戦国時代の大名・武田信玄は持病の労咳を癒すために湯治をよくしていました。大名らが利用した温泉は時代が時代ですからしたがって、隠し湯と呼ばれています。

あわくら温泉は岡山県で有名な温泉です。ラジウム温泉の様々な効能を楽しめます。宿泊施設も完備されています。

岡山県下に他には、奥津温泉、苫田温泉、湯郷温泉、湯原温泉などがあります。

昭和のプロレスラー・藤波辰己氏はお城巡りが趣味でした。歴史のロマンだけでない魅力を求めるのなら、岡山城や備中松山城、桃太郎に退治された鬼が住んでいたかもしれない謎めいて神秘的な城跡”鬼之城”、内部に入ることができる前方後円墳の造山古墳、作山古墳など、岡山県にははてしない歴史の夢路の跡、名所・旧跡が残されています。

岡山県は海と山を南北に具え、「自然の豊穣」を手軽に体験することができます。

戦国時代以前に作られた鬼之城は山城です。この鬼之城は山の頂上に築かれました。現在は復元され内部に入ることもできます。この城に入り眼下を見下ろせば山林が麓まで続く景色が広がります。頂上付近まで来るまでに見る自然は、とても美しい。山頂にたたずむ城跡はなるほど、と思わせる独特の雰囲気があります。存在感と静かな景観が城を見上げる目には、まるで空の一部分だけが切り抜かれ、ぽっかり空いたその部分に城を当てたようにも見えるでしょう。鬼之城は航空写真のような鳥瞰眺望よりも、見上げたほうが桃太郎の伝説とマッチするように思います。鬼之城まで徒歩十分のところに駐車場がありますから車でもアクセス可能です。